「崖の上のポニョ」からの贈り物
昨日は 本当に久しぶりに 劇場映画を見に行こうということになりました。
もう30年近く前、お互いがまだ30代の若い母親であったころににママさんコーラスで出会った友人Nさんは、このブログでも頻繁に登場するのですが、私とは感性が限りなく重なり合う人で、映画鑑賞するには 欠かせない友人です。
新しい芸術に触れたとき、そして、特にそれが新鮮な感動にあふれていた時、言葉というものに語っても語っても表現しつくせないもどかしさを感じてしまいます・・・そんなとき Nさんとは、お互いが心の奥深くに注がれた無限の感動の広がりを瞬時に無言で重ね合わせてさらに広げることができ、その安心感と心地よさを共有できる希少な友人のひとりなのです。
さて 今日私たち二人が 期せずして選んだ映画は 「崖の上のポニョ」 でした。例の 「ポーニョポーニョポニョ さかなのこ・・・」最近では 良く耳にする主題歌のアニメです。思えばアニメを二人で見るのはこれが初めてでした。どうなることやら・・・・
しかし予想とは少し違って 始まって早々 主人公の5歳の少年宗介とリサ母息子のさりげないでもそこはかとなく愛情あふれるやりとりに 込みあげてきて涙うるうるになってしまった私がいました・・・・なぜ?そこに瞬時によぎったことは 現代は病んでいる!!こんなに当たり前だった素朴な親子の愛情すらもはや 遠い所に追いやられてしまって 不安感が渦巻いている現代・・・たぶん生まれたての赤ちゃんは昔とほぼ変わらないのでしょう、けれど、彼らはこんなに神経をすり減らさなければならない不安定な世界のなかに放り出されて育っていくしかない…悔しい・・・・もっとゆったりとした中で大きくしてあげたい!でもどうしてあげることもできない無力感・・・こんなことが一気に押し寄せてきてしまった涙だったのでしょう。
不安感から安らぎへそれを象徴するかのように登場するどこか神秘的で、その引力が人間の精神に深く影響するといわれている少し大きめの月、荒れ狂う生き物巨大魚と化した海 そして ふと優しくおだやかに導いてくれる観音様のような ポニョの母であり 海なる母のグランマンマーレ。
人間になって宗介のもとへ行きたい!一途な愛で突っ走る情熱的なポニョ その愛情をしっかりと受け止めるために必死に頑張り抜く宗介、彼を溢れる母性で包む母親リサ、父親耕一とリサと宗介の間のどんなにはなれていても揺るぎない最高の家族の絆、介護施設ひまわりの家の 車いすのおばあちゃんたちと宗介のほのぼのとした会話・・・「崖の上のポニョ」には 現代が失ってしまたそして忘れかけた純粋なすべてのものがそっくり描かれていました、そして きっと私たちはその世界に戻ることができると思える暗示がいっぱいちりばめてあるのです。
どんな時代であれ、5歳の少年から見た 世界は美しく生きるに値する。
(映画「崖の上のポニョ」公式サイトより)
さらに感動したのは、CGによる表現を廃し、全て手で描くアニメーションであるということです。すべての場面に描く人の魂が宿り懐かしさにあふれています。
世界に誇れる!!胸を張ってそう叫べる 素晴らしい作品でした。
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