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2009年8月 9日 (日)

なぜ ドイツ民衆はヒトラーについていったのか?~私たちにもその可能性が・・・

Ico_himawari_s01 毎年 8月になると いつのころからか 原爆投下 なぜ日本は戦争への道を突き進んだのか?  こんなことを 私なりに 考えてみるようになりました。

そして 決まって 疑問に思えるのが なぜ 日本国民は 戦争への誤った道への選択を 止めることはできなかったのだろう?・・・もし、日本にヒトラーのような支配者が現れて ナチスのような組織が台頭したとき、日本の民衆は それを批判し 止めることができるのか?・・・・とても怖いことです・・・・・これからだって起こり得るのですから・・・・ 

民衆が いとも簡単にマインドコントロールされてしまう こんな過程を鮮明に示したある 実験学習が アメリカの歴史教師によって行われたことがありました。

『ザ・ウェーブ』

1969年、ある高校教師が、歴史の授業でナチス支配下のドイツにおける全体主義を教えようとしていた。彼は講義で映画を見せて全体主義を説明したが、学生たちは、ドイツの民衆がなぜヒトラーについていったのか、なぜだれもナチの行動を批判できなかったのかが、まったく理解できないという様子であった。そこで、その高校教師はある試みをおこなった。

教師は、生徒に「規律と力を作り出せることを証明しよう」と提案し、姿勢、持ち物から、先生に対する呼び方、質問の仕方や答え方などについて細かく規律をつくり、軽いゲームのつもりで守ってみるように指導した。はじめ教師は嫌がられるのではないかと懸念したが、ふだん自由な雰囲気で教育されてきた生徒たちは、嫌がるどころか競争心をもって規則に従おうとした。不気味なことに、生徒たちは規則を覚えるたびに、つぎの規則を欲してゆき、授業終了のベルがなり終わっても、彼らはその規則を続けようとした。もはやゲームではなかった。

つぎの歴史の授業においてもそれは続いていた。教師はとても驚いたが、そこでやめようとはいわずに、逆に彼は「規律の他に、共通の目的のためにはたらく共同体に参加しなくてはならない、この運動を『ザ・ウェーブ』とする」と主張した。さらに「この運動の信念に従って行動することが力を得る」と主張した。生徒たちは、運動の旗印を作り、運動員章をつくり、この運動はクラス外の人びとにまでものすごい勢いで広がっていった。

この教師の教科学習の試みは、とどまることを知らず、数日間で全校の生徒たちに浸透していった。ナチスの運動とそっくりであった。彼らは、自分たちの自由と交換に、メンバー間の平等と「ザ・ウェーブ」グループに入っていない人に対する優越を得て、差別をし、攻撃をした。また彼らは、この運動はちょっとしたゲームであり、いつでもやめられるつもりでいた。しかし、やめようという者はほとんどいなくなり、そうした者は密告され、制裁を受けることになっていった。

結局、この歴史教師は、メンバー全員を講堂に集め、テレビ画面を用意しもう一度、ヒトラーの映画を見せ、自分たちのやっていることがナチスと同じであったことを示しだれでもが第二のナチになって歴史が繰り返される危険性のあることを説明した。

生徒たちは愕然として目が覚め、軍隊調の姿勢をくずし、軍旗をすてた。


マインド・コントロールとは何か (単行本) 西田 公昭 (著)より


現実に、ひとりの高校教師が 大勢の高校生のこころと行動をいとも簡単に操作してしまったのです。。そして高校生自身は、そのことに操作者である教師から告知されるまで全く気づかなかったのです。これが恐るべきマインド・コントロールなのですね・・・

マインドコントロール・・・・想像を超える恐ろしさを感じます。じわりじわりと民衆心理を蝕んでいくのですね・・・特に目先の国家の利益、家族の幸せのために など 国民にとって容易に受け入れやすい ”正義感”を くすぐるものであればある程 容易に コントロールされていってしまうのでしょう・・・・・

ただ、この実験教育の恐ろしい実験結果を頭のどこかに鮮明に焼き付けていくこと、マインドコントロールに対して 全くの無防備でないようにすること・・・・せめてもの抵抗力につながってほしい・・・・ 

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